1月15日(水)
【エスタード・デ・サンパウロ紙十四日】連邦政府に対する州債務の決済でパロッチ財務相は十三日、断じて債務の更新には応じないと声明した。また深刻な財政状況にあるリオデジャネイロ州やエスピリト・サント州などへ特別ケースとして、便宜を図ることもないとした。連邦政府の対外債務が決済可能であることを国際金融筋に保証するため、財政収支の黒字拡大を行うので、地方自治体は健全財政に取り組むことを財務相は要求した。
地方自治体によっては前任者が財政破綻状態のまま後任者へ引き渡しても、政府は窮状打開のために便宜を図らないと財務相は述べた。多くの州で財政の均衡状態を失い修復努力もせず、債務が雪だるま式に膨張するに任せてきた放漫財政で政府に救援を求めているが、これは州、市の責任だとして財務相は突き放した。
州債務の未決済を理由に差し押さえた地方自治体への交付金を、解除申請のため最高裁に持ち込む動きがあるが、州債務の決済約定書が法的に有効であると、財務相は再度注意する通告を各州へ行った。
この事態対処のため、州には二つの方法があると財務相は考えているようだ。流通税を初めとする税制改革で、単一税が実現すると州の税収激増が予想されるので、州財政には有利とみている。それに社会保障制度の改革により州財政は経理処理に余裕ができるという。新知事は州財政の立て直しで真剣に取り組んでいることに疑いの余地はないが、州財政の中身について指図はしないと財務相は述べた。
エスピリト・サント州の場合、同州立銀行を三億レアルで連邦政府へ売り込みに来ている。それで公務員の給料遅配など前知事から引き継いだ十三億レアルの債務を、一部決済するということらしい。
リオ州は一月の交付金一千二百万レアルが、債務未決済のため連邦政府によって凍結されている。前州政府が決済するべき十二月三十一日満期の政府債務一千百二十万レアルを、十三日に決済した。十七日には次の債務が満期になる。他に決済しなければならない債務契約書が、リオ州にはまだ六件もある。