1月15日(水)
裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)は十二日午前十一時半から、サンパウロ市内のイジエノポリス区にあるブッフェ・バイウッカ・マラニョンで初釜を開いた。赤阪清隆サンパウロ総領事、渡辺博広報文化班担当領事、浜田圭司総務政務班担当領事、網野弥太郎前県連会長、音楽家の石見綱さん、山川健一さん、續正剛元ブラジル連邦保険大臣などコロニア、日系社会の貴顕約二百人が顔を見せ、同センターの立てた茶の湯を味わった。
入り口ではセンターに学ぶ女性生徒とブラジルを知る会のメンバーが晴れやかな日本着を着て、接客に務めた。玄関ホールに立った林代表が招待客一人ひとりにあいさつしていた。
来客は、林代表が教える「茶の湯とは、眼・耳・鼻・舌・身・意の六根を清浄にするためのものであり、利休のいう主客直心の交わりである。不完全なものを崇敬する、生命哲学だ」という言葉を思い出しながら、初釜の茶をじっくり味わった。