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東西南北

1月14日(火)

 昨年の大サンパウロ市圏でのシャシーナ(大量虐殺事件)は六十七件で、二〇〇一年より一件多かった。死亡者数は二百二十三人で、〇一年の三百二十七人より百人ほど少なかった。一方今年は新年早々からシャシーナが発生。大サンパウロ市圏ジアデーマ市では二日夜、男性三人が頭部を撃たれて死亡。十二日にはオザスコ市で、男性三人が射殺される二件目が発生。リオ市北部ノーヴァ・ブラジリア貧民街では三日、麻薬密売者五人が、ライバル組織員に射殺された。
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 サンパウロ州ヴィニェード市を通るアニャングエラ街道で十二日、乗用車四台を巻き込む事故が起こり、二人が死亡、十五人が負傷した。ピックアップ車がアポーロ車に衝突。後から来たセウタ車の運転者は、事故発生の標識を地面に置こうと車から降りたが、後方から来たヴァン車に跳ねられ死亡。ヴァン車はそのままコントロールを失い、崖下三メートルへ落下。ヴァン車の乗客一人が死亡した。
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 フォークランド(マルビナス諸島)紛争を引き起こしたレオポルド・F・ガルチエリ亜将軍が十二日、自宅軟禁中にすい臓癌で死去。七十六歳、一九八一年にクーデターで第三代軍事政権大統領に就任したが国家経済は麻痺状態となり、多くの左翼運動家を拷問、殺害したのは有名。
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 ルーラ大統領と閣僚の一行は十一日、貧窮地視察旅行で最後の訪問地イチンガ市へ渡し舟に乗って到着したが、時間不足で大統領が予定していた栄養失調の子供や家計のため働く児童労働の実態視察まではできなかった。これらの視察コースは、大統領選のとき地方遊説でその悲惨さをつぶさに見て、是非一見させたいコースだったという。