ホーム | 日系社会ニュース | 県連笑顔で新年会開催=歴代会長らに感謝状―「久しぶり」と旧友温める

県連笑顔で新年会開催=歴代会長らに感謝状―「久しぶり」と旧友温める

1月14日(火)

ブラジル日本都道府県人会連合会(中沢宏一会長)主催の新年会が、十一日に熊本県人会会館で開催された。県連が歴代会長、県人会の現・元会長、役員を招いて新年会を開いたのは初めて。歴代会長・副会長などの功労者には、これも県連としては初めての「感謝状」が贈呈された。参加者は約六十人。中沢会長が期待していた人数の半分ほどではあったものの、参加者は懐かしい顔との再会を楽しんでいた様子で、和やかな笑顔の新年会となった。 中沢会長は新年の挨拶で、昨年、郷土食祭りや戦後移住五十周年記念祭などに関して新聞紙上での批判を受けたことに言及し、「不徳の至り」と謝罪。その一方で、ルーラ新大統領の就任式のために来伯した江藤隆美衆議院議員には「心からコロニアを心配していただいている」という印象を持ったと話し、日本の有力な政治家との関係を緊密にすることが必要だと説いた。
引き続いて行われた参加者の自己紹介の後は、網野弥太郎前県連会長が挨拶。懐かしい人々に会えた、と主催の県連執行部に敬意を表した。続けて、中沢会長の挨拶を「謙虚に批判を受け止めつつ新しい抱負を述べた」ものとして評価し、「中沢会長のようなバイタリティーのある人が(県連の)舵取りをすることを喜んでいる」と話した。他には留学生、研修生の日系社会離れ、姉妹都市提携の活性化などを取り上げた。また「先輩の意見を聞くため」、有名無実になっている県連賛助会員制度を復活させようと主張した。
顧問、相談役への委嘱状としての意味もある感謝状の贈呈に対しては西谷博顧問が謝辞。先人への礼を尽くすという県連の姿勢を、笑顔で評価した。
その後はショーを挟んで、和食とシュハスコで昼食。高橋カルロスサンパウロ州議会儀典課長も挨拶に顔を見せた。