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東洋街に花の広場=百花らんまん=サンパウロ市民の目楽しませる

1月11日(土)

 サンパウロ市内の三重県橋と植塚橋の間にあるドウトール・アウメイダ・ジュニオール広場の花壇に植えられた花が色とりどりに咲き出した。サルビアの赤が三角形を作り、その中に薄紫のサルビアが盛り上がる。その三角の花壇が両再度に稲妻のように並び、その中を波形のコンクリート歩道が走る。道行く人がほっと一息入れて足を止め、花をめでる市民の姿があった。
 サルビアのほかに、赤、白、ピンク、赤地に白のふ入りのエンパチェンスが野性味あふれるかわいい顔を見せている。ブラジル語では、マリア・セン・ヴェルゴーニャなどと下品な名前を付けられてしまっている。ブラジル中、どこにでも咲いている野の花だ。樹木の下草、岩陰などにはいつくばっている。アンスリウムの緋色(ひいろ)は、しゃく熱の熱帯原産地を想起させる。ハッカ、アレクリンなどの薬草も植えられている。
 大分県副知事と県会議長が昨年、イチョウの木を植樹した。桜、クスノキも植えられた。花壇の外はエリカが小さな紫の花を咲かせ、縁取りされてある。
 サンパウロ市の公園造成計画の一環として建設されたもので、昨年、マルタ市長を向かえて開園式を開いた。向かいにある法科受験学校が水をまいたり、草を取るなどの世話をしている。同校には二千人の生徒が、判事、検事を目指して勉学に励んでいる。花が枯れると、オイスカが苗を調達して植え代える。タボール学校の生徒が今までに十回以上、庭の手入れをした。