1月10日(金)
【エスタード・デ・サンパウロ紙八日】サンパウロ州保安局の発表によると、昨年の州内での誘拐事件数は二〇〇一年より四・六%増加した。昨年一月から十二月までに、誘拐事件は三百二十一件発生。〇一年同期には三百七件だった。
市警誘拐対策課(DAS)は、昨年半ばから毎月誘拐事件数が減ってきたと発表。サンパウロ市では、昨年上半期と下半期を比べると、減少率は三五・七%だった。サンパウロ州全体では、三八%まで減っている。
DASのマルセーロ・ジーアス警部は、「我々は誘拐犯を逮捕し、判事らは重刑を科している。誘拐犯のほとんどは懲役二十年から三十年の刑を言い渡されている。犯罪者にとって誘拐しにくくなっている」と説明している。
警察は昨年、四百十二人の誘拐犯を逮捕。九人を殺害し、四人を負傷、八十七カ所の隠れ家を発見した。〇一年の逮捕人数は三百三十人だった。
昨年上半期は、百九十九件の誘拐事件が州内で発生。下半期には百二十二件まで落ちている。サンパウロ市でも、上半期の百十二件に対し、下半期は七十二件に減っている。大サンパウロ市圏では、上半期は五十四件、下半期は三十四件と同じ傾向だった。