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コラム オーリャ!


 先日取材した県連の代表者会議では、存続が危ぶまれる県費留学生問題が議題の中心を占めた。
 発言者が少ない日ごろの会合と異なり、数多くの県人会長らが発言したことからも、この問題の重要性が見て取れた。
 私にとって興味深かったのは、この日会場で飛び交った日伯両国のことわざだ。
 「泣かない子供は乳をもらえない」とブラジルのことわざを例に挙げ、早急に母県に存続を希望するべきだ、とはある二世会長。一方、一世の会長からは「薮から蛇」「寝た子を起こすな」と存続が判明しない段階での働きかけをためらう声が聞こえてきた。
 各県人会の足並みを揃え日本に働きかけようという県連執行部の意向とは裏腹に、結局一本化は図れずじまい。
 「後の祭り」ということわざは、日伯両国で共通なのだが。  (記)

03/06/14