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尿路感染症で再入院のペレ=UTIに移るが病状回復

 サッカーワールドカップ優勝に3度輝き、通算1281得点など、数々の記録を打ち立てたブラジルサッカー界の「王」ペレ(74)は、24日にサンパウロ市のアルベルト・アインシュタイン病院に尿路感染で再入院、27日夜、集中治療室に移されたが、快方に向っている。
 尿路感染の治療は抗生物質によって行われていたが、27日夜、抗生物質による治療効果が見られず、腎臓が正常に機能していない事が判明。腹部にも感染が広がっている可能性があるとして、集中治療室(UTI)に移された。UTI移動後のペレには別の抗生物質が使われる事になり、人工透析も始まった。
 集中治療室への移動は容態の変化が充分に観察できるようにとの配慮とされ、ペレ自身は27日夜、ツイッターで集中治療室ではなく特別室に移されただけ説明。
 A・アインシュタイン病院が28日午後行った発表によると、ペレの容態は回復しており、現在までに見つかったバクテリアは1種類で、現在使っている抗生物質には良く反応しているという。人工透析は当面続けられるが、他の器官への感染は確認されておらず、敗血症などの危険はなくなった。意識ははっきりしており、人工呼吸器などは使っていない。食事も通常のものを自力でとっているという。
 ペレは11月12日に腹痛を訴えてA・アインシュタイン病院に入院、13日に腎臓結石除去の手術を受け、15日に退院したが、24日に尿道の感染症と診断され、再入院していた。