25日に報じた、美女モデルから一転して麻薬中毒者となり話題を呼んだロエミ・マルケスさん(25)が、更正を期すべく、テレビ番組に出演した。その番組は30日に放送される。
「ヴェージャ・サンパウロ」誌(22日付)が数年前にモデルとして活躍した写真と現在のやつれた姿を表紙に掲載し、大きな話題を呼んだロエミさんだが、当初はテレビ局からの取材も断っていると言われていた。
だが、「ロエミさんに更正のチャンスを」と食い下がったのがレコルデ局だった。同局はロエミさんに対し、リハビリや入院費、彼女が大学で勉強するための学資の補助など、資金面のバックアップを申し出た。
しかし、それ以上にロエミさんの心を動かしたのが、同局の看板司会者ロドリゴ・ファロ(41)の存在だった。アイドル出身で「隣のお兄さん」的な気さくな雰囲気で親しまれているファロは、ブラジルのテレビ司会者の中でもとりわけ若年層からの人気が高い。ロエミさんもファロにかねてから好感を抱いていたのが決め手となった。
ファロの番組「オーラ・ド・ファロ」の収録は、ロエミさんの25回目の誕生日の前日の26日に行われた。ロエミさんがファロを相手にこれまでの人生を語り、モデル時代から麻薬で身を崩すまでの話を行う場面は、24日午後、クラコランジアで収録された。
さらにロエミさんは「メイクオーバー(変身)」を行い、現在のやつれた姿から、しっかりとメイクを施し、洗練された衣装に着替え、ほんの少し前までプロのモデルであることを証明するような出で立ちで、同番組の一般観覧者たちの前に姿を現した。
そこでは、しばらく連絡を断っていた、故郷マット・グロッソ州に住む母親のエリザベスさん(48)も登場。ロエミさんは涙で再開の瞬間を分かち合った。
番組収録後、ロエミさんは住処となっていたサンパウロ中央部の麻薬の巣窟、「クラコランジア」を去り、サンパウロ市内の薬物関係のリハビリ施設に入院した。入院費はレコルデ局が負担している。
ロエミさんの出演した「オーラ・ド・ファロ」は30日、午後3時30分よりレコルデ局で放送される。(27日付UOLサイトなどより)
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