ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | サッカー=全国選手権最終節終わる=揺れたサンパウロ市、本拠の両チーム

サッカー=全国選手権最終節終わる=揺れたサンパウロ市、本拠の両チーム

 6、7日にサッカーの全国選手権最終戦が行われ、サンパウロ市を本拠地とする二つのチーム、コリンチャンスとパルメイラスがそれぞれ試合終了の瞬間まで最終順位が確定せず、見守ったファンは歓喜と絶望の狭間で揺れ動いた。7、8日付の伯字各紙が報じている。
 コリンチャンスはサンパウロ市東部のイタケロン・スタジアムで6日に行った最下位クリシウーマを迎えた一戦と、同時刻のインテル戦の結果に、来年の南米大陸王者を決めるリベルタドーレス杯に有利な条件で参加できる3位の座がかかっていた。クリシウーマを2対1でくだした4位のコリンチャンスは、同勝ち点ながら勝利試合数で上回る3位インテルの試合終了を待ったが、インテルも終了間際の逆転ゴールで勝利したため順位は変わらず、来年のリベルタ杯には予備戦から臨むことになった。
 翌7日、パルメイラスは勝ち点39の16位、17位ヴィットーリアは38、18位バイーアは37で、パルメイラスは勝てば残留が無条件に確定するも、引き分けか負けなら来年2部のセリエBで戦う17位転落の可能性があった。
 サンパウロ市西部の新設スタジアム、アリアンツ・パルキに8位のアトレチコ・パラナエンセを迎えたこの試合、前半9分にコーナーキックからのヘッディングで先制を許したパルメイラスは、同19分にペナルティエリア内の相手のハンドの反則で得たPKを決めて同点とするも、勝ち越し点を奪えず、1対1の引き分けで試合を終えた。
 勝ち点1差で追う17位ヴィットーリアの試合も0対0で推移しており、ヴィットーリアが勝てば順位が入れ替わる状況だったが、終了間際に相手のサントスFCが勝ち越し点を決めて試合終了。この瞬間、パルメイラスのセリエA残留が確定した。オープン後わずか2試合のスタジアムで最も観客が沸いたのは、違うスタジアムでゴールが決まった瞬間という皮肉な結果となった。