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シューシャ(Marcos Oliveira/Agência Senado)
シューシャ(Marcos Oliveira/Agência Senado)

シューシャに大きな転機=グローボとの契約終了か?

 「ライニャ・ドス・バイシーニョス(チビッ子の女王)」の名を欲しいままにしたブラジルTV界の顔のひとり、シューシャが、約30年間続いたグローボ局との契約が終了しそうなことに世間の注目が集まっている。
 シューシャと言えば、ブラジルTV界において最も成功した司会者のひとりで、子供を対象とした実業でも大当たりしたことで、この30年、ブラジル国内で最も成功した女性のひとりに数えられてきた人物だ。
 シューシャは23歳だった1986年、グローボ局で「シュー・ダ・シューシャ」と呼ばれる子供番組の放送を開始。たちまちの内に大成功を収め、ブラジルにおける「歌のおねえさん」として知られるようになった。1988年からは、自らをお姫様やスーパースターにした子供向け主演映画を大ヒットさせており、番組用のCDも飛ぶように売れた。
 91年には南米圏、93年にはアメリカでも彼女の番組の放送がはじまり、彼女は一躍、世界的な存在になった。
 その後も、2003年にサンパウロに自身のテーマパーク「オ・ムンド・ダ・シューシャ」を開園、主演映画も2009年まで撮り続け、40代を迎えても、子供たちにとっての女王であり続けた。ただ、現時点で最後のレギュラー番組「TV・ダ・シューシャ」は2008年頃から子供番組色が減り、世代を選ばないバラエティ番組となっていた。
 「TV・ダ・シューシャ」の視聴率は2012年頃から低下しはじめ、シューシャ自身も持病の母趾種子骨炎を悪化させたため、14年1月に「治療に専念」を理由に同番組の放送を終了。シューシャの姿はブラウン管からほとんど見られなくなった。
 グローボ局はテレビに出ない間もシューシャとの契約を続けたが、それは14年12月いっぱいのものであったことが判明。世間は15年以降の契約をどうするかに注目していたが、複数年の契約を希望するシューシャに対し、グローボは1年契約を求め、交渉は難航している。
 一部報道では「グローボは契約を更新しないことを決めた」と断定的なものまで出はじめ、それが伝えられ始めた15日以降は、ネットもシューシャの話題で持ちきりとなっている。
 一部では、現在視聴率3位の老舗局、レコルデ局が獲得に乗り出しているという噂も流れている。視聴率ひとり勝ちのグローボ局の顔を30年近くつとめてきたシューシャだが、50歳を超えた今、ひとつの大きな転機を迎えつつある。(15日付UOLサイトより)