リオ州立環境研究所(Inea)が16日、リオ市南部のフラメンゴやボタフォゴ海岸で、抗生物質の効かない薬品耐性細菌のKPCを発見したと17日付フォーリャ紙が報じている。
この細菌は血流や泌尿器系の感染、肺炎などを引き起こしうる。薬品への耐性が強い事から、KPCはスーパーバクテリアとも呼ばれている。
調査された海岸の中にはリオ五輪のヨット競技に選定されたコースもある。
Ineaは海水浴客やヨット愛好者に対して、「海水浴には適していない」と判定された時は海に入らないように呼びかけている。
リオ連邦大学の微生物学者のレナータ・ピカン氏によると、「KPCは弱毒性で、感染症を起こすのは免疫能力が弱っている場合のみです。だからKPCによる感染症は病院内でのみ起こっているのです」と述べた。
Inea所長のイザウラ・フラガ氏も、「この状況では過大な危機感を煽ることはできませんが、Ineaの発表する海水浴に関する指示に従ってもらう必要があります」と警告している。