サンパウロ市アリカンドゥーヴァ区で18日朝、仕事に行こうとした71歳男性が、車庫を開けたところで15歳と18歳の未成年2人組に襲われ、人質に取られるという事件が起きた。
事件が起きたのはコロネル・ジョアン・デ・オリヴェイラ・メル街。家に侵入した犯人らは現金を要求した上、屋内を物色した。寝室にいた妻が隠れて警察に通報、大学生の娘も隙を見て家の奥に回り、塀を越えて逃げて隣人に助けを求めた。
通報を受けて駆けつけた軍警の特殊戦術行動グループ(Gate)が犯人と交渉した。約2時間の間、犯人達は飲食もし、自分達の家族を呼ぶ事などを要求。警察が犯人の要求に応えて防弾チョッキを投げ込み、家族らも投降を呼びかけたため、8時10分頃、犯人達が投降した。
門の外に出てきた犯人2人は地面に身を伏せたが、自由になった被害者男性が犯人が持っていた銃を手に取り、犯人らに向けたため、それに気づいた犯人の一人が慌てて逃げ出したものの、現場を取り囲んでいた警官に取り押さえられた。
男性が警察になだめられて銃を納めたため、流血の事態は避けられた。襲われた一家は名前を明かす事を拒んでいるが、テレビの画面に表れた外見からは日系人ではないかと見られている。