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教育相に選ばれたシジ・ゴメス氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)
教育相に選ばれたシジ・ゴメス氏(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

ジウマ=次期政権閣僚13人を発表=PMDBから6人を選出=カサビ氏やシジ氏が閣僚入り=レベロS相は科学技術相に

 ジウマ大統領(労働者党・PT)は23日夜、1月からの第2期政権の閣僚のうち13人を発表した。その中の6人は民主運動党(PMDB)からで、その他にもジルベルト・カサビ元サンパウロ市市長(社会民主党・PSD)が都市相、シジ・ゴメス元セアラー州知事が教育相に就任するなどの動きがあった。24日付伯字紙が報じている。

 PMDBから選出されたのは、早くから農務相への選出が噂されていたカチア・アブレウ上議に加え、エドゥアルド・ブラガ上議(鉱山動力相)と現職留任のヴィニシウス・ラジェス観光相、エルデル・バルバーリョ元パラー州議(水産相)、エリゼウ・パジーリャ下議(民間航空監督庁長官)、エジーニョ・アラウージョ下議(港湾庁長官)の6人だ。
 なお、現下院議長のエンリケ・アウヴェス氏の就任も当初は考えられていたが、同氏がラヴァ・ジャット作戦でペトロロンに関わった政治家のひとりとしてあげられていることから、指名が立ち消えていた。
 そして都市相には、以前から予想されていた、PSD党首でもあるジルベルト・カサビ氏が就任する。PSDはジウマ氏が2011年に大統領に就任した時には立ち上げられていなかったため、第1期政権時には途中からの連立与党参加となり、大きな役職を得られなかったが、2期目の今回は最初からの連立で希望した役職を得た形だ。
 また、元セアラー州知事のシジ・ゴメス氏(社会秩序共和党・PROS)が、ルーラ政権以来、12年間、PT党員がつとめてきた教育相に就任する。PT内では1千億レアルの予算を握る同職を逃したことを不満とする声もあったが、シジ氏は、兄のシロ氏がルーラ政権で閣僚を務めていた頃からPTとの関係が良好だ。ジウマ大統領は、シジ氏がセアラー州で行なっていた識字率向上プログラムを高く評価しているという。
 さらに、国防相には、元バイア州知事のジャック・ヴァギネル氏(PT)が就任する。ジウマ大統領は同氏と直接話し、ブラジル北部の防衛策であるカーリャ・ノルテ作戦の発展と陸海空の3軍の近代化に興味があると伝えたという。ジウマ大統領は当初、ヴァギネル氏を通信相にと考え、その線で話を進めていたが、ルーラ大統領が自身が本意とする人物を通信相に望んだために予定変更となった。
 また、第1期政権でスポーツ相としてサッカーのW杯の成功にも貢献したアウド・レベロ氏(ブラジル共産党・PCdoB)が、第2期は科学技術相の大役に就くことになった。レベロ氏の後任のスポーツ相にはジョージ・ヒルトン下議(ブラジル共和党・PRB)が就任する。
 また、無党派からも2人が選出された。黒人初の大学学長となった教育家のニウマ・リノ・ゴメス氏は人種平等政策局長官、国立社会保険院(INSS)元院長で連邦歳入局監査人のヴァルジール・シモン氏は国庫庁長官に就任する。
 残りの閣僚は29日までに発表される予定だ。