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年始行楽最終日に大渋滞=乗じて強盗を働く者も

 4日、年末年始の休みをサンパウロ州沿岸部で過ごした行楽客の車が、サンパウロ市への帰りの道で大渋滞を起こし、一部ではそれに乗じて強盗を働く者もあらわれたと5日付の伯字各紙が報じている。
 4日午前、イミグランテス高速道路をサンパウロ市方面に向かう途中で渋滞に巻き込まれていた車がサンパウロ州沿岸部、プライア・グランデ市とサンヴィセンテ市との境界にあるマル・ペケーノ橋付近で2人組の武装強盗に襲われた。現場はファヴェーラに近く、強盗は渋滞のノロノロ運転に乗じて被害者を襲った。
 2人組の武装した強盗が車の運転手を脅迫している様子は、地元TV局に撮影された。1人が運転手に近づき、もう1人がドアを開け、車内から人を引きずり出そうとしたが、信号が青になると同時に車は急発進して逃げ、被害者は事なきを得た。警察は録画映像を元に犯人の行方を追っているが、4日夜現在、犯人は捕まっていない。
 エスタード紙も同日付サイトで、取材班がサンヴィセンテ市パドレ・マノエル・ダ・ノブレガ高速道路で強盗に遭った様子を伝えた。3人の強盗が、同紙がレンタルして報道用の機器を積んだ車を奪い去ったが、車は数時間後に発見された。
 高速道路の運営会社エコ・ヴィアスは高速道路の安全管理の責任は軍警にあるとしている。一方の軍警は、警備は強化されていると釈明。被害に遭った際は抵抗しないように呼びかけている。
 年末年始の休暇をサンパウロ州海岸部で過ごし、サンパウロ市に戻る車の渋滞は、4日の日曜の間中続いた。
 リオ―サントス、タモイオス、フェルナン・ジアスなどのサンパウロ州内主要高速道路では軒並み、サンパウロ市方面で40~59キロに及ぶ渋滞を記録した。
 サンパウロ市内の乗り入れ制限ロジージオは今週も行われず、12日(月)より再び規制が始まる。