サンパウロ市のスーパーマーケットは2月5日より、統一規格のレジ袋を使わなければいけなくなり、消費者はゴミ出しの際、その袋をリサイクルゴミ用にしか使えなくなると、7日付の伯字各紙サイトが報じている。
現在流通しているレジ袋の使用は2月5日以降は禁止され、植物性繊維を使って作られた緑色の袋が使われる。
サンパウロ市は将来的には、茶色で分解性の物質でできた生ゴミ用の袋と、灰色の、リサイクルゴミ・生ゴミに当てはまらないゴミ用の袋にも統一規格を適用する意向だ。
レジ袋への課金の是非は各スーパーに任される。サンパウロ市側は緑のレジ袋を生ゴミやリサイクルにも生ゴミにも当てはまらないゴミを捨てるのに使うことを禁じる意向だが、監査方法は未定だ。
フェルナンド・ハダジサンパウロ市長(労働者党・PT)は、石油製品で自然分解できない現行のレジ袋の禁止とゴミの分別回収の拡大は将来に向けての重要課題であるとし、「より良い都市環境のために今一度市民の皆さんに分別回収へのご協力を訴えたい。道へのポイ捨ては簡単かもしれません。しかし決して良い方法ではないのです」と 呼びかけている。
2016年までにゴミの分別回収をサンパウロ市全体にいきわたらせることは現市長の公約であり、市の発表によると、今までに全96区の内、86の区で分別回収が行われている。シモン・ペドロサンパウロ市公共サービス局長によると、現在、1日あたりのサンパウロ市のゴミの回収量は12トンである。