8日午後、2日連続でサンパウロ市を襲った突発性の暴風雨により、市内中心部の道では浸水が起き、市内公共交通機関は遅延した。また、コンゴーニャス空港ではエアタクシー用の小型機の格納庫の屋根が落下したと9日付伯字各紙が報じた。
コンゴーニャス空港では毎時85キロの強風により、Target社の格納庫の屋根が崩れ、少なくとも小型機1機が押しつぶされた。この事故による怪我人は出ていない。TAM社の格納庫の一部も損害を受けた。
市内では71本の樹木が倒れ、ジャルジンス地区ではオスカル・フレイリ街の車の流れを寸断。倒木による停電で、ろうそくの明かりで営業するレストランもあった。
7日の暴風雨ではサンパウロ市東部地区の被害が大きかったが、8日はサンパウロ市中心部での被害が大きく、雹も降った。バンデイランテス・バスターミナルは40分間にわたり封鎖され、孤立状態に陥った。
パウリスタ都電公社(CPTM)10号線の送電線に雷が落ち、ブラス駅とタマンドゥアテイ駅間が一時不通になった。
暴風雨は午後6時ごろ発生し、3時間後にはサンパウロ市内113カ所の信号機が止まった。サンパウロ市交通工学公社(CET)の発表によると、87カ所は故障により、26カ所は停電により機能が停止したという。
今回の強風は、毎時96キロを記録し、300本余の樹木を倒した12月29日の暴風ほど大規模ではなかったが、コンゴーニャス空港にいた利用客は大いに肝を冷やした。
同空港の飛行機格納庫の事故は午後7時ごろ起きた。ブラジル航空インフラ業務公社(Infraero)はこの事故による犠牲者は出ていないと発表したが、何機が損傷したかは公表しなかった。
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