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 文協大講堂の改修により、会場変更を余儀なくされた藤間流日本舞踊学校による第54回踊り初め。来場者からは「体育館を改修して、思ったよりも立派な会場になっていた」「大講堂でやればもっと踊りが映えたと思う」といった意見が。会主の芳誠さんは「お客様から『雰囲気が出ていて普通よりも良かった』といった好評を頂いた。時間通り進行でき、空調も効いていて環境も良かった」と、思いがけない好影響もあったよう。
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 また文協・木多喜八郎会長は大講堂の屋根改修に関し、「2月10日前後まで予定する。同月末までにはサンパウロ州に消防法に適用した建物だと報告しなければいけないため、この時期に取り掛かることを避けられなかった」と話している。閉鎖すること自体が難しい大講堂。何かしらの影響は出てしまう状況だったようだ。
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 修養団の志村和也さん(33)は、大学卒業後、地元山梨の企業に就職するも「自分にはもっと出来ることがあるのでは」と思い退職。一時は消防士を目指したが、アルバイト先で出会った同団体員からフィリピンの貧困児童の現状について聞き、修養団主催の現地ボランティアに参加。ゴミの山で物を拾い生活する少女らの姿に大きな衝撃を受けた。同団体の活動に感銘を受けた志村さんは、その後見聞を広めるため、世界一周旅行。帰国後、富士山ガイドを経て修養団に就職し、講師となったという若いバイタリティの持ち主。講演を聞いた子供たちは何を感じるだろうか。