15日就任予定のガブリエル・シャリタ次期サンパウロ市教育局長の直面する課題を、13日付フォーリャ紙が報じている。
幼児教育の拡大はフェルナンド・ハダジサンパウロ市長(PT・労働者党)の主要選挙公約の一つでもあった。同市長は2016年までに保育園の定員を15万人増やすと公約したが、最新の報告によると任期半ばにして28%しか達成されていない。そのため、保育園増設が最優先課題であると新局長は側近に語った。
セーザル・カッレガーリ現教育局長は昨年12月に、達成値は低いものの、最初の内はスケジュール通りに進んでおり、増枠を進めるための官僚機構の改革は行われたと語った。
シャリタ新局長は昨年発効となり、物議をかもした、小学生にも落第を命じる規則を継続するとも話した。
ハダジ市長は留年、進級の分かれ目になる学年をそれまでの二つから五つに増やしたが、昨年末、市は不合格点の児童も進級させた。留年する児童が溢れる懸念があったためだ。
シャリタ新教育局長はアルキミンサンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)の下でサンパウロ州教育局長を務めていたが、5年間の任期中、教職員による大規模ストは一度も起きていない。ハダジ市長は任期前半の2年で教職員の大規模ストに遭っている。
サンパウロ州教育局時代のシャリタ氏の実績の一つは、週末に学校を地域に開放して、児童の家族や地域社会との繋がりを深めたエスコーラ・ダ・ファミリア計画の実施である。