小切手返却が２・０４％＝ＩＯＦ増税の影響はいかに

　銀行業務集中サービス会社（Ｓｅｒａｓａ）が２１日、２０１４年に残高不足で返却された小切手（シェッキ・セン・フンド）は１５００万枚で、小切手発行数の２・０４％を占めたと発表したと同日付Ｇ１サイトが報じた。
　残高不足による小切手返却率が最も高かったのは国際的な金融危機勃発後の２００９年の２・１５％で、昨年の数字はそれに次ぐ。
　Ｓｅｒａｓａでは、１４年の返却小切手の増加は、インフレ高騰と経済基本金利の引き上げ、経済活動の落ち込みなどが原因と見ている。
　州別に見た小切手返却率はロライマの１１・１４％が最高で、以下、アマパー１０・６９％、セルジッペ１０・１１％、ピアウイ９・６５％、マラニョン８・８６％と続く。例外はサンパウロ州で、返却率は過去５年間で最低の１・２％に落ちた。
　小切手の返却例には、将来の日付の小切手（先付け小切手）を日付より前に持ち込まれる例も含まれる。小切手が返却されるのを嫌い、残高がたりなくても銀行が立て替える特別小切手を使う人もいるが、特別小切手は２１日から発効となった金融取引税（ＩＯＦ）引き上げの適用対象だ。
　ＩＯＦ引き上げで、特別小切手で５千レアルを２０日間借りた時の返済利子（月８・９２％の金利プラス年３％のＩＯＦならびに融資時のＩＯＦ０・３８％）は従来より４・５１レ高い３５５・３８レとなる。
　１５００レの冷蔵庫を１年ローンで買うと、月４・８５％の金利とＩＯＦで月１７３・４８レを払う（総額２０８１・７６レ）事になり、従来の月１７０・８６レ（総額２０５１・５２レ）より３０・２４レ高くなる。
　クレジットカードは金利が月１１・２２％と高く、金利とＩＯＦの支払い額も３５１・６９レが３５５・３８レに３・６９レ高くなる。
　銀行から金利３・６１％の個人融資で４千レを借り、１年間で返済する場合、各月の返済額は４３０・７０レで、従来の４２４・４５レの１２回払いより総額で７５レ高くなる。