クリチーバ文協のおどり会、民舞愛好会を指導し、毎年パラナ民族芸能祭の舞台に力を注ぐ花柳龍千多さんは16日夜、クリチーバ市内のレストランで文協の婦人会や役員、関係者らを招待した新年会を開催し、約40人が参加した。池田敏雄在クリチーバ総領事も出席した。
花柳龍千多さんは「あけましておめでとうございます。毎年パラナ民族芸能祭で立派な公演ができるのも、皆さんのご協力のおかげ。今年も日本舞踊に精進し、日本文化の普及に努めていきたい」と感謝を示した。
今年文協会長に選ばれた原ルイさんは「同芸能祭での発表は、私たちの誇り。日伯の文化の交流であり、日系社会の宝である」と活動を称えた。
池田総領事は「20年以上にわたって活動し、日本文化を紹介されてこられた事は大変すばらしい。今年の日伯外交樹立120周年、パラナ州の入植百周年、兵庫県との姉妹州県提携45周年の行事を盛り上げていくために皆さんにもご協力いただきたい」と話した。
クリチーバ市国際課日本担当補佐官の山脇ジョルジさんが乾杯の音頭を取り、「龍千多先生と熱心な門下生のおかげでクリチーバの舞踊は発展し、芸能祭で恥ずかしくない舞台ができるようになった。今後も末永くご指導いただきたい」と、伝えた。
門下生の皆さんによって「相生(あいおい)の舞」、「夕顔」、「江戸の四季」のが披露された。また、新年のおめでたい席に合わせて龍千多さんが初めての男踊り「黒田節」を披露、会場を盛り上げた。
龍千多さんの今年の活動テーマは「輝(かがやき)」の一文字。「今年は皆さんに喜んでいただけることに力を注ぎたい」と抱負を語った。(長村裕佳子通信員)