24日、二転三転する裁定の末、リオ五輪で陸上競技が開催されるエンジェニャン競技場(以下、エ競技場)が、2013年3月に屋根に欠陥が発見されたことによる一時閉鎖措置以来初めて、使われたと24日付フォーリャ紙が報じている。
工事請負会社は裁判所で屋根の構造の補強工事の必要性について話し合っている。競技場は約2年前、屋根の欠陥のために立ち入り禁止措置がとられた。
エ競技場の再オープンは昨年11月に予定されていたが、工事の遅れのため、今年の7月に延期されている。
24日はサッカーの親善試合が観客を入れずに行われた。今後は段階的に収容人数を増やす形でスポーツイベントを行い、7月の再オープン時には最大収容人数の4万5千人を入れる予定だ。
屋根の欠陥を指摘したのは独国の会社SPB。エ競技場共同企業体は同社の資料を基にし、屋根の建設を担当した伯英3社の共同企業体(RDR)を相手取って、工事の遅れによって生じた損害の賠償を求めて係争中だ。