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南大河州=渓谷下り隊を襲った悲劇=滝から転落し2人死亡

 24日午後、南大河州で、高さ130Mの滝でロープワークやアンカーリングと行った高度な下降技術を用いる渓谷下りに挑戦していた7人のグループが蜜蜂の群れに襲われ、2人が転落死、3人が負傷したと26日付のフォーリャ紙が報じている。
 事故が起きたのは24日午後だったが、救助隊の出動は25日の午前中だった。現場が人里はなれた場所だったため、一行のうち、軽傷だった2人が助けを求めて12時間以上歩き、マキネ市郊外にたどり着いたという。
 消防はヘリを使って現場に到達したが、救出作業は地形に阻まれ、困難を極めたため、25日は怪我人3人の救出に止まり、ロネイ・ピントさんとジェアン・カルロス・ロペスさんの遺体収容は26日に行われた。
 一行を指揮していたロベルト・シュスターさん(73)も転落したが、高さが無かったため、脚とでん部の骨折で済んだ。ゴメルシンド・ダニエル・フィーリョさんによると、「蜂の群れに襲われて皆が混乱し、各人各様で蜂から逃げようとした。1人は命綱を切ってしまって転落した」という。
 サンジェロニモ市在住のシュスターさんは渓谷下りは10年以上のベテランで、グループやコースも自らが組織していた。亡くなった2人はグループでは新顔だったが、ロッククライミング等の危険を伴うスポーツの経験はあったという。