労働省が23日、全就業・失業者台帳(Caged)のデータを基に、2014年の雇用創出は前年比64・5%減の39万7千人で、2002年の統計開始以来、最低の結果で終わったと発表したと24日付エスタード紙が報じた。
昨年始めに雇用創出の目標は150万人と発表していたマノエル・ジアス労働相は、不本意な結果について、昨年はW杯中止を求めるキャンペーンが起き、不安感に駆られた投資家が投資を差し控えたし、選挙戦も最後まで予断を許さないものとなり、企業家も今後の見通しを立てられなかったと釈明。それでも雇用が増えた事は明るい材料だとした。
市場関係者は、12月は解雇が採用を55万5千上回り、12月としては世界的な金融危機が勃発した08年以来の悪い結果となった事や、10月以降の雇用が期待を大幅に裏切った事を重視。目標とあまりにもかけ離れた結果で終わった事への懸念も隠せず、15年の雇用状況は昨年より厳しいものとなるとの見方が広がっている。
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