2012年、ブラジルでは12~18歳の青少年1千人につき3・32人が殺人事件の犠牲者となり、05年以降最悪の結果だった。28日に発表されたのは、ユニセフやリオ州立大学関係者が、統一医療保健システム(SUS)や地理統計院(IBGE)のデータをまとめた結果だ。
28日付アジェンシア・ブラジルや29日付エスタード紙によると、12年の青少年の殺人犠牲者は11年の1千人あたり2・84人より17%増えた。
青少年の殺人率が高いのは、アラゴアス州の8・82人、バイア州の8・59人、セアラ州の7・74人。低いのはサンタカタリーナ州1・14人、アクレ州1・22人、サンパウロ州1・29人だった。
かつては南東伯が高率だったが、現在は北東伯や北伯の方が高率なのは、PCCなどの犯罪組織を封じ込めるという南東伯での治安対策拡大や、北東伯や北伯の経済発展など、様々な要因がある。
地域別では北東伯の1千人あたり5・97人が最悪で、以下、中西伯3・74人、北伯3・52人、南東伯2・25人、南伯2・44人と続く。2019年までの犠牲者の予測は、北東伯が1万6180人で南東伯の1万4323人を上回った。最少は中西伯の3575人だ。黒人青少年の犠牲者は白人より2・96倍多く、男性の犠牲者は女性の11・92倍多かった。