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議会議長選=下院議長選で激しい攻防=クーニャ阻止狙う政府=カギを握るのは与党3党=上院はレナンの苦戦必至

 2月1日に上院と下院で議長選が行われるが、ジウマ政権内では民主運動党(PMDB)の下院リーダー、エドゥアルド・クーニャ下議の当選を阻止すべく、牽制の動きが強まっている。29日付伯字紙が報じている。

 ジウマ政権にとって、クーニャ下議の存在は目の上のこぶのようなものだ。それはクーニャ氏が下院内で反ジウマ派の「ブロコン」を結成し、連邦政府が嫌っていた、両院合同のペトロロンの議会調査委員会(CPI)結成を承認させるなど、手痛い結果も度々生じさせてきたからだ。
 既に労働者党(PT)は、アルリンド・キナリア下議を対立候補に立てて、クーニャ氏当選阻止を企てている。だが、クーニャ氏は議長職を歴任し議会内での影響力も強いPMDBの候補であり、野党からも受けがよいため、それは容易ではない。
 そうしたこともあり29日、連邦政府はキナリア氏支持を表明しているペペ・ヴァルガス大統領府政局調整担当長官(PT)をはじめとした連邦政府の閣僚5人を動員し、ブラジリアで与党8党の上層部を集めた昼食会を開催した。席上ではクーニャ氏を支持した場合は報復措置をとるとの発言もあり、キナリア氏当選の暁には下院副議長などの役職を割り当てることも約束したという。
 またキナリア氏は、決選投票になった際には、クーニャ氏がラヴァ・ジャット作戦で疑惑の政治家として名前があがったことで、議長の資格がないことをアピールするつもりだという。
 これに対しクーニャ氏側は、PMDBはじめ、与党の進歩党(PP)、共和党(PR)、ブラジル共和党(PRB)、さらに野党や少数政党を味方につけて自陣を固めようとしているが、注目されるのがPP、PR、PRBの動きだ。この3党は31日までに下院選でどの候補を支持するかの態度を明らかにする意向だが、これら3党の下院議員は513人中91人おり、選挙を左右する可能性が大きい。特に、PPとPRは反乱分子がブロコンに参加したことでも知られている。
 一方、上院議長選の方は、27日にルイス・エンリケ上議がPMDBからの候補として名乗りをあげ、再選を目指すレナン・カリェイロス議長の前に立ちはだかった。レナン氏はラヴァ・ジャット作戦で疑惑の政治家として名前があがったことで、一部で強い反発を受けているが、政府はレナン氏の再選を支持しているという。