全国電力システム運営機構(ONS)が1月30日、この2月に南東/中西伯の水力発電所のダムに流れ込む水の量は平年の約半分で、2月末の同地域のダムの水量は19・7%になるとの予想を発表と1月31日付フォーリャ紙が報じた。
ONSの発表は1月の降水量なども考慮したものだ。ONSは昨年末、1月の降水量は平年の80%との予想を発表したが、実際の量は南東/中西伯が38%、北東伯も27%で、予想を大きく下回った。この実績や気象上の情報を基に算定された2月の予想は、南東/中西伯52%、北東伯18%と更に厳しい。
南東/中西伯の水力発電所のダム貯水量総計は第2位の北東伯の4倍に及び、〃ブラジルの貯水槽〃とも呼ばれる。だが、例年にない少雨で、水力発電所を停止する必要も生じ始めている。
1月31日付エスタード紙によれば、電力不足を防ぐには2、3月の降水量が平年の90%に達する必要があり、70~85%だと5%の電力消費削減が必要となるとされ、52%や18%となれば、供給カットなどの恐れが高まる。
ONSでは2月末の南東/中西伯のダム貯水量は19・7%まで低下すると見ており、10%以下になれば電力供給カットが必要だと見ている。 連邦政府は18日に状況分析のための会合を開いて、電力供給カットや節電キャンペーン実施の判断も行う意向だ。
14年の電力の66・9%は水力発電、29・8%は火力発電によるものだった。風力発電の割合は3・3%、太陽光発電は実質0%だった。
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