ホーム | 日系社会ニュース | 県連代表者会議=出店経費は昨年比で倍増=見込まれる日本各省参加=次回故郷巡りはメキシコへ
郷土食ブースにかかる経費を説明する山田委員長
郷土食ブースにかかる経費を説明する山田委員長

県連代表者会議=出店経費は昨年比で倍増=見込まれる日本各省参加=次回故郷巡りはメキシコへ

 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の1月度代表者会議が先月29日、文協ビルの県連会議室で行われ、41人が出席した。
 前日28日には郷土食ブースの出店説明会を行い、出店説明会の会場・栃木県人会館には、県人会などおよそ50団体から約100人が集まり、質疑応答で3時間以上を費やした。
 関係者らに「経費は一店につき7~8千レかかる」と説明。昨年の倍の負担となるが、山田康夫日本祭り実行委員長(滋賀)は「一定の理解は得られている」と話した。
 会場サンパウロ・エキスポ(旧イミグランテス展示場)が大規模改装中のため、例年なら郷土食ブースとして使う場所が今回は使用できない。屋内調理となるために換気扇の設置義務が発生し、利用料は小型600レ、大型1000レで、出店費用も一店2000レから3500レとなった。その他ガス代、電源一つに180レなどの負担が増している。
 参加者らは「経費を抑えるためガス台を減らしたり、換気扇の配置を再考しなければ」と悩んでいる様子だった。前回と変わらない出店数を見込んでいるが、2月1日までだった出店申し込みを13日まで延期した。
 日本政府の支援については、先月の代表者会議で外務省、国土交通省、農林水産省、経済産業省が同祭に参加予定だと明かしたが、詳細は未定。外交樹立120周年記念事業としてブラジル内を巡回する、JICA主催の日伯協力事業展示会を実施できるよう調整中だ。
 次回の第44回ふるさと巡りに向け、本橋会長がメキシコを視察したことが報告された。「米国ハワイ、カリフォルニアなども候補だったが、訪ねるべき場所だと実感した」と伝えた。
 日系人は約1万6千人(内メキシコシティに約1万2千人)で、メキシコ南部のチアパス州エスクイントゥラに入植した「榎本殖民団」や、7~800社という日系企業、日墨協会、日墨学院を紹介した。時期は9月24日~10月1日を予定している。
 また役員改選を行なった県人会から西川修治氏(福島)、村上アンドレ光明(島根)が会長交代あいさつに立った。
 会の冒頭で11、12月度の会計報告が行われ、収入4万5857・84レ、9万3966・85レ、支出12万7496・45レ、10万9388・05レだった。