元ブラジル移民の伊藤修さんが代表を務めるNPO法人「地球の心・日本」では、日系農家の商品を世界に売り出すための仲介もする。今回、パラナ州ロンド リーナ市のインテグラーダ産業組合との契約が成立し、同組合産コーヒーをジャパンマシナリー社が仕入れて世界に販売する予定とか。「組合としてどう世界に 立ち向かうかというビジョンが必要。日本はその一要素と考えなければ、世界に太刀打ちできない」と日系農家支援に熱意を燃やしている。
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伊藤さん来伯のもう一つの目的は、人気ゲーム「ファイナル・ファンタジー」シリーズのオーケストラ公演「Distant Worlds」の調整だ。同ゲー ム誕生20周年を記念して07年に結成されたもので、全米、欧州、アジア、日本と世界各地でツアーが開催され、毎回満席御礼とか。外務省の委託を受けた東 京の大手広告代理店「博報堂」が、日ブラジル交樹立120周年記念事業に絡めて企画中。伊藤さんによれば「今詰めている段階で、何とかいけそう」とか。実現す れば当地のブラジル人ゲーム愛好家の話題をさらうことは間違いない。
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サンパウロ市カーニバルに向け、青森県五所川原のねぷた組立班が作業を開始している。その模様は地元紙の東奥日報、陸奥新報以外にも、読売新聞《「鹿島」の祭神 ブラジル降臨》、東京新聞《たちねぷたブラジルで披露へ 被災地復興祈願・鹿島神宮が題材》と茨城版で報じられている。なぜ茨城版かといえば、同県鹿嶋市の鹿島神宮の御祭神「武甕槌大神」をかたどったねぷただからだ。鹿嶋市にはジーコがいた鹿島アントラースも。〃サッカーの神様〃と武甕槌大神が加勢すればアギア優勝は確実?!