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またも暴動避けられず=新競技場初の〃クラシコ〃

 8日、サンパウロ市〃アリアンツ・パルキ〃でサンパウロ州選手権のパルメイラス(以下パ軍)対コリンチャンス(以下コ軍)の〃クラシコ〃(伝統の試合)が行われ、興奮した両軍のファンが警察と衝突し、少なくとも軍警2人の怪我人と、6人の逮捕者をだしたと9日付伯字各紙が報じている。
 午後4時、コ軍のファンが四方を警察に守られて入場する際、パ軍のファンが軍警と競技場近接の道で衝突した。軍警は暴徒化したファンを抑えるためにゴム弾や催涙ガス弾を使用。暴徒も角材やビールの瓶や缶を投げつけて応戦した。軍警突撃隊の大型車が繰り出して暴徒らを蹴散らした時は、家族連れなどが逃げ惑う姿も見られた。
 コ軍ファンは競技場から5キロ離れた地点に集合し、警察に取り囲まれながら歩いて入場した。その経路では何の騒動も起きなかったが、競技場ではコ軍ファン専用エリアで、横断幕を張る場所を巡り味方同志の喧嘩が起きた。コ軍ファン専用エリアの座席はいくつも壊され、トイレの落書きや水道が破壊されたりしているのも発見された。
 なお、試合は、ベテラン選手ダニーロの挙げた1点を守りきったコ軍が、1対0で勝利した。