ホーム | 日系社会ニュース | パラナ州=三つの周年記念の行事決定=リーガ・アリアンサ総会で=3月開幕式から相次ぐ行事=「団結して素晴らしい年に」
挨拶に立つ折笠力己知会長
挨拶に立つ折笠力己知会長

パラナ州=三つの周年記念の行事決定=リーガ・アリアンサ総会で=3月開幕式から相次ぐ行事=「団結して素晴らしい年に」

 パナナ州を統括する日系団体連合会のリーガ・アリアンサ(折笠力己知会長)は8日、第47回定期総会をパラナ州ロンドリーナ市の同会館で行い、池田敏雄在クリチーバ総領事や24支部の代表を含む102人が出席し、三つの節目が重なる今年の記念行事を正式に決定した。

 まず昨年他界した北パラナ運動連盟(リーガ)の設立者の一人である上野憲治さん、パラナ州野球審判部長の久村勝弘さんに加え、今年は戦後70周年、阪神大震災20周年でもあることから開拓先亡者、戦没者、被災者に黙祷が捧げられた。
 西森ルイス連邦下議は冒頭の挨拶で「今年は日伯外交樹立120周年、パラナ入植100周年、兵庫県・パラナ州姉妹県締結45周年が重なる大事な年、経済や政治の危機が叫ばれているが、〃機〃の字はチャンスも表している。各団体が力を合わせて、大きなイベントの続く一年を素晴らしいものに」と述べた。
 総会では昨年度の活動報告、会計報告が承認された後、クリチーバ文協元会長の山脇ジョルジ氏が三つの記念行事の実行委員長として紹介された。
 一連の記念行事の予定としては、まず梅田邦夫日本国全権大使が3月12日に州都クリチーバを訪問し、パラナ州知事も出席して同州での三つの節目の年を祝う「開幕式典」に立ち会う。
 例年ローランジアで行われている開拓先亡者慰霊祭を6月22日に行うことに加え、州最初の入植地とされるカンバラでも特別に6月13日に入植100周年記念慰霊祭を行うと発表された。
 州都クリチーバ市では9月19、20日に行われる恒例行事「春祭り」に合わせて、今年は特別に「在パラナ州日系企業技術紹介物産展」を開催する。ロンドリーナでは10月9~11日に行われる恒例行事「エキスポ・ジャパン」において、ブラジル3州とパラグアイからの参加者による交流日本語講話会、農産展が開かれ、前述の物産展はこちらの会場でも行われる。
 さらに兵庫県知事のパラナ州訪問が10月に見込まれており、期日は未定だが、それにあわせてクリチーバで州県姉妹提携45周年式典が予定されている。2期目最終年の折笠会長は、ロンドリーナが西宮市と、マリンガが加古川市と姉妹都市でもあることから、両都市での記念式典開催にも意欲を見せている。
 折笠会長は「クリチーバでは連邦や州政府と関わる外交120周年、県州姉妹県締結45周年関連行事が主になり、カンバラはパラナ入植の最初の地ということから州入植100周年関連行事が主になる」と説明し、「今後は三世、四世以降の世代に日本語教育を広め、言語だけにとどまらず、躾、文化を次世代に継承していくことに力を注いでいきたい」との意気込みを述べた。