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今年の聖市カーニバルの一幕(Marcelo Pereira/LIGASP/FOTOS)
今年の聖市カーニバルの一幕(Marcelo Pereira/LIGASP/FOTOS)

サンパウロ市カーニバル=SPグループが市民を魅了=評判を呼んだエスコーラは?=モシダーデの3連覇なるか

 13日夜~15日未明、サンパウロ市北部アニェンビのサンボードロモでスペシャル・グループによるパレードが行われ、サンパウロ市民をにぎわせた。14~16日付伯字紙で評判の良かったエスコーラを見ていこう。
 初日に評判を呼んだのはドラゴンエス・ダ・レアルとローザス・デ・オウロだった。ドラゴンエスは2度の映画化で世界的におなじみの米国の童話、「チャーリーのチョコレート工場」をイメージし、子供の純真さと不思議な世界を組み合わせた世界を表現した。
 一方、3年連続の準優勝から悲願の優勝を狙いたいローザスは、「嵐のあとに魔法を」をテーマにした。これは昨年のパレードでは強い雨に晒されたために満足な表現が出来なかったことを指したものだが、今年は幸いにも雨が降らず、発光ダイオード(LED)電球をふんだんに使ったきらびやかでスケールの大きなパレードを、高い完成度で決めた。
 また、日本をテーマにしたアギア・デ・オウロのパレードも評判は良かったが、前述のエスコーラにつぐ3番手の評価というのがもっぱらの予想だ。
 2日目で高い評価を得たのは3年連続での優勝を狙うモシダーデ・アレグレと、歴代最多優勝を誇る強豪ヴァイ・ヴァイだ。
 モシダーデはブラジルを代表する名女優でダンサー、振り付け師でもあるマリリア・ペラの人生を描いたもので、物語の進め方で好評を得た。マリリア本人も艶やかな赤の衣装で山車の上に姿を現し、観客の声援に応えた。
 ヴァイ・ヴァイはブラジルの生んだ名歌手エリス・レジーナの一生を、エリスの娘である歌手マリア・リタを迎えて表現した。こちらも話の進行などを評価されたが、アラに問題が生じ、パレード中に列が乱れた点が不安材料として残っている。 
 同パレードの採点と結果は、きょう17日にアニェンビのサンボードロモで発表される。