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サンパウロ市東部=チエテ川河畔住宅街が冠水=09年の悪夢再現恐れる住民
2月に入って降水量が増えたサンパウロ州だが、治水改善は依然として遅れており、サンパウロ市極東部のジャルジン・ロマノとヴィラ・イタインなどでは今年もチエテ川の水が溢れ、大洪水が起きていると18日付伯字紙が報じた。
サンミゲル・パウリスタ区役所が洪水警報を発したのは16日夜11時過ぎ。17日未明には雨が強まった事もあり、チエテ川の水が一気に住宅地に流れ込んだ。18日のニュースでは、一帯が水で覆われ、川と住宅地の境界が判別不能となっている様子も流れた。
ヴィラ・イタインなどでは屋内に流れ込んだ水の高さが1メートルに達した所があるとされ、17日には、冷蔵庫を高い所に移そうとした33歳男性が感電して失神し、病院に運ばれた他、冠水した道路で排水口に足を取られてケガをした人も2人出た。
ジャルジン・ロマノやヴィラ・イタインは毎年のように洪水が起き、今回も少なくとも250世帯が浸水被害に遭っている。09年には長雨で3カ月間水が引かず、悪臭や洪水後に付き物の感染症の被害も報告された。
サンパウロ州政府とサンパウロ市市役所は今回の洪水後、被害に遭った地区は住宅地ではなく、不法侵入後に住み着いた人々を移転させた上で防災池などを建設する計画があるとの見解を明らかにした。双方とも、13年に発表された工事が着工さえされていないのは相手方の対応が遅れているためと批判するのみで、具体的な救済策などには何も触れていない。住民の中には洪水後の片付けで水の使用量が増えて罰金を科せられる事や、衣類や冷蔵庫などの必需品も失った後の生活の確保などを案ずる人も少なくない。