ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ウルグアイ=1日に新大統領が就任=隣国の景況悪化の影響は
バスケス新大統領(右)に挨拶するジウマ大統領(Roberto Stuckert Filho/PR)
バスケス新大統領(右)に挨拶するジウマ大統領(Roberto Stuckert Filho/PR)

ウルグアイ=1日に新大統領が就任=隣国の景況悪化の影響は

 ウルグアイで1日、タバレ・バスケス氏が新大統領に就任し、2日から拡大戦線第3期の政権実務開始と1、2日付伯字紙やサイトが報じた。
 バスケス氏は05年に拡大戦線第1期政権を担当。10年からの第2期政権を担当したホセ・ムヒカ氏は〃世界一貧しい大統領〃として知られ、コモディティ価格上昇などで年平均6・7%という高成長達成などで国民から高い支持を得た。
 バスケス氏は、ムヒカ氏の高人気を受け継ぐ形で第3期政権に返り咲いたが、同国を取り巻く状況は大きく変わった。
 最大の変化は12年以降の同国の経済成長が緩やかになっている事で、ブラジルやアルゼンチンなどの主要貿易相手国の経済が振るわぬ中、更に減速する可能性も強い。
 ジウマ大統領は2月28日、両国の協力で建設された風力発電所の落成式に参加し、離任前日のムヒカ氏に挨拶したが、バスケス氏とは1日の就任式前に半時間程の会談の時を持った後、就任式に参加せず帰国した。
 中南米からはキューバやチリ、エクアドル、パラグアイの首脳が就任式に列席したが、ベネズエラやボリビア、コロンビア、アルゼンチンの首脳や米国副大統領は欠席。亜国副大統領は挨拶のために舞台に上った際に罵声も浴び、両国関係に懸念を残した。
 バスケス大統領は1日夜、今年が民政復帰30周年である事を想起し、あらゆる社会階層や政治的グループとの対話や、軍政時代(1973~85)の犯罪を調査する委員会の設置を約束した。