アクレ州東部を流れるアクレ川の増水が続き、州都リオ・ブランコ市内での水位が18メートル(米)を超えた。同市市長は1日に非常事態を宣言し、ジウベルト・オッシ国内統合相が3日に同州を再訪問すると3日付G1サイトが報じた。
同市内のアクレ川の平均的な水位は6~8米。乾期は3米を切るが、この夏は例年にない規模の増水で、2日朝、過去最高だった1997年の17・66米を上回る17・79米を記録した。
同川の水位は同日午後11時に18米に達した後も毎時1センチずつ上昇。3日朝8時は18・09米に達していた。
同川流域ではシャプリとブラジレイアの両市も非常事態を宣言中だ。統合相は防災の専門家と共に2日間同州に留まり、被災地を訪問する。
リオ・ブランコ市内での被災者は、3日朝10時の時点で7万1千人とされ、7千人が避難所生活中だ。同市市長は132年の歴史の中で最悪の自然災害としている。同市には公設の避難所が5カ所あるが、2日にほぼ満杯となり、3日からは公立校などでも被災者を受け入れ始めた。
州知事夫人の呼びかけで始まった被災地救援キャンペーン、〃アクレ・ソリタリオ〃では粉ミルクなどの食料品やオムツ、衣類などの寄付を呼びかけている。また、リオ・ブランコ司教区の呼びかけによる〃SOSエンシェンテ・アクレ〃は、ブラジル銀行に義捐金受付のための口座を開設。専用口座はagencia 0071-X,conta corrente 500-2で、著名人らも協力を呼びかけている。
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