ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | ラヴァ・ジャット=検察庁前に長官の支援者=政治家のリスト提出願い=厳粛な捜査の約束に大喝采=名前や罪状公開も間近か
2日、抗議活動家が作った応援ボードを微笑みながら握るジャノー長官(VEM PRA RUA)
2日、抗議活動家が作った応援ボードを微笑みながら握るジャノー長官(VEM PRA RUA)

ラヴァ・ジャット=検察庁前に長官の支援者=政治家のリスト提出願い=厳粛な捜査の約束に大喝采=名前や罪状公開も間近か

 ラヴァ・ジャット作戦で名前が挙がった疑惑の政治家に対する捜査開始請求を連邦最高裁判所にはじめる直前の2日、連邦検察庁のロドリゴ・ジャノー長官は検察庁前で、同長官と同作戦の捜査を支援するために集まった集団に対し、「罪の代償を払うべき人はそれを払うことになる」と語り、政治家に対し厳しい態度で捜査を行うことを誓い、支援者たちの喝采を浴びた。3日付伯字紙が報じている。

 2日夕方、20人ほどの支援者が検察庁前に集まった。彼らは「(疑惑の政治家の)リスト公開を」「お蔵入りにしないで」などと書かれていたメッセージ・ボードとロウソクを手に、検察庁の捜査と検察庁長官への支持を叫んだ。ジャノー長官は検察庁を出て支援者たちに近づくと、彼らが用意した「ジャノー、あなたはブラジルの希望だ」と書かれたボードを手に持ち、写真撮影にも応じた。
 ジャノー長官は支援者たちに、「我々は冷静かつ公正に職務を遂行する。罪の代償を払うべき人はそれを払うことになる。捜査、解明作業は時間がかかるが、最後の最後までしっかり捜査して罪をあばく」、「仮に自分が捜査の対象になっても、私は自分自身を捜査してみせる」と言い切って、支援者たちから喝采を浴びた。
 検察庁前に集まった支援者は、今月15日に全国各地でジウマ大統領罷免のマニフェスタソンを行うことを宣言している活動家グループだ。
 ジャノー長官は3日のうちにテオリ・ザヴァスキ最高裁判事に疑惑の政治家のリストを提出するとみられている。最初のリストには、パウロ・ロベルト・コスタ被告やアルベルト・ユセフ被告らが報奨つき供述で関与を指摘した労働者党(PT)や民主運動党(PMDB)、進歩党(PP)の連立与党3党の議員などと、ブラジル社会党(PSB)と民主社会党(PSDB)の関係者が含まれる見込みだ。
 ザヴァスキ判事が捜査開始または刑事裁判開始の許可を判断するための期限は特に決められていないが、予想では、来週にも、具体的な政治家の名前や容疑が明らかになると見られている。
 一方、ラヴァ・ジャットの政治家以外の被告に関する裁判を担当しているパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事は2日、同州の司法関係者教育機関で、資金洗浄を巡る捜査では「金の流れを辿って行けば犯罪グループのトップに行き着く」と講義。資金洗浄に関わるグループのトップは麻薬密売組織の親玉同様、犯罪に直接手を出さないが、金の流れを追いかければ必ずトップに辿り着くと説明した。