市制開始から132年間で最大の水害を経験したアクレ州州都のリオ・ブランコで9日、同市市長が大規模な清掃作戦開始を発表した。
朝7時、フロレスタ競技場の駐車場で発表されたのは、州政府や連邦政府の支援を受けて実施する、水が引き始めた地区に住民が戻ってくるために必要な道路や水路の清掃、障害物除去などの緊急作業計画だ。
駐車場には作業に当たるショベルカーやトラクター、ダンプカーなどが所狭しと並び、同市市街地サービス局担当者の出動命令を待つばかりの運転手達が、市長の周りをずらりと取り囲んだ。
今回の大規模清掃計画は、マルスク・アレシャンドレ市長が6日に開かれた州防災局と消防合同の対策会議に提出したもので、チアン・ヴィアナ知事を始め、消防やアクレ川流域の管理機関、州や市の防災担当者、ブラジル地質調査機関の調査員その他の専門家が内容を検討した結果、9日朝からの実施が決まった。
9日朝の計画発表時には、同市長、ジョルジ・ヴィアナ上院副議長、アクレ州駐留軍司令官を始め、州議員や市会議員、各コミュニティの代表、企業家、州と市の関連部門の技術者や職員などが集まり、復興作業の開始を祝った。
各作業グループはショベルカーやクレーン車、給水車、乾いたゴミを運ぶトラック各1台と土砂などを運ぶトラック5台で編成され、燃料補給用の車やトラクターなどの支援も受ける。市長は集まった作業員達に「与えられた作業だけを行うのではなく、市民が必要とするならば、家屋の状態を整え、住みやすくするための手伝いも行うように」と頼んだ。
市役所では被災者達が必要とするサービスを行うための作業基地を3カ所に設け、様々な情報の提供と共に、清掃作業の進捗状態の把握やスタッフのサポートも行う。清掃作業は水が引いた地区から順次行われ、作業基地は消防署と市場、フロレスタ競技場に設置される。(9日付フォトス・プブリカス、リオ・ブランコ市公式サイトより)