12日、ラヴァ・ジャット作戦に関連して設置されたペトロロンに関する下院の議会調査委員会(CPI)に、エドゥアルド・クーニャ下院議長が自主的に出席し、疑惑に対する釈明と連邦検察庁や連邦政府に対する批判を行い、議員たちから賞賛の声があがった。13日付伯字紙が報じている。
クーニャ議長の名前はラヴァ・ジャットの主犯のアルベルト・ユセフ被告が連邦警察への報奨つき供述の中で登場した。それによると同議長はペトロブラスと民間企業がプラットフォームの賃貸契約を行った際に便宜が図られたとされ、元警官のジャイメ・アウヴェス・デ・オリヴェイラ・フィーリョ被告(通称カレッカ)被告も、同議長宅に賄賂を運んだと供述した。だが、カレッカ被告は後日この証言を撤回している。
クーニャ議長は自身に向けられた容疑に触れ、無実を主張した上、「検察庁は政府と組んで私への調査を要求した」として検察庁と政府を批判。「無責任かつおろかなやり方で私の名をリストに加えることで、政府内の混乱を議会にまで持ち込もうとしている。これは受け入れがたいことだ」と言い切った。
共産党(PP)や民主社会党(PSDB)、連帯(SD)など、自党内に捜査対象者がいる党の議員からは同議長擁護の声が次々と上がった。SDのパウリーニョ・ダ・フォルサ党首からは「ロドリゴ・ジャノー検察庁長官とジョゼ・エドゥアルド・カルドーゾ法相の通話内容の公開を求める」との声もあがった。
連邦政府内でPMDBと微妙な関係にある労働者党(PT)の議員は、同議長を擁護しつつも、政治的な意図との部分には口を閉ざした。
結局、クーニャ氏に対し「口座や電話の公開を」などと厳しく求めたのは社会主義自由党(PSOL)、社会大衆党(PPS)、共和党(PR)の議員のみだった。そのうちのひとりのクラリッサ・ガロチーニョ下議(PR)は「議員が誰も追及をしない恥ずかしい委員会だった」と批判的な感想をもらした。
また、午後のCPIには、ペトロブラス元総裁のジョゼ・セルジオ・ガブリエリ氏が召喚された。同氏にはペトロロンでの容疑はないが、同氏の総裁時代にペトロロンは進行している。元総裁は「ペトロブラスの中では組織的な汚職は起きていない。ラヴァ・ジャットで判明した汚職は個人レベルで起きたもので、政治的な金の動きを把握するのは不可能だった」と主張した。
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