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回復の兆見えぬ自動車業界=15日までの新車販売大幅減

 自動車の集団休暇やレイオフ、解雇などの話題が続く中、3月15日までの累積販売台数は昨年同期比で19・3%減の53万7千台で、回復の兆が見えないと17日付エスタード紙が報じた。
 3月前半の販売台数は9万7300台で、2月前半より7・5%少ない。昨年の3月前半との比較では3・5%増えているが、昨年は営業日が少なかったためで、市場では、経済や政治が不安定になっている事が、消費者の信頼感指数や販売実績に表れているという見方が強い。
 コンサルタント会社のGOアソシアードスは、下半期には改善すると見ているが、それでも今年の販売実績は前年比9・2%減と見ている。同社の共同経営者ファビオ・シウヴェイラ氏は、同業界では今年、既に1846人が解雇されており、今年の生産台数は昨年比6%減の296万台程度で終わると見ている。
 自動車の在庫は50日分で、適正量の25~30日分を大幅に上回る。販売店はプロモーションをかけたりしているが、改善は困難な状況だ。