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18日は「消費者の日」=電商グループが大安売り

 第1四半期は大きな商機がなく、小売店の売り上げも落ち込んでいるブラジルで、インターネット販売を手がけるグループが、3月18日を「消費者の日」と名づけて大安売りを行った。
 インフレ昂進、失業率上昇など、先行き不安を覚えさせる流れの中、消費者の信頼感指数も低下しているが、第1四半期の売り上げを少しでも伸ばそうと計画された「消費者の日」は今年で2回目だ。
 今回は500軒以上の店が参加しており、70%割引などの言葉も見受けられる。18日正午前の報道によれば、今年は昨年実績の1億7400万レアルを60%上回る2億7830万レアルの売り上げが期待されている。受注数は昨年の46万件を38%上回る63万件と予想され、1件当たりの購入額も、昨年の376レアルを16%上回る437レアルになると見られている。
 第1四半期は母の日や恋人の日などの節目となる商機がなく、小売販売が振るわない時期だが、そういった雰囲気を少しでも変えようと始まったのが「消費者の日」だ。
 「消費者の日」はネット販売が原則だが、サライヴァやファースト・ショップ、カーザス・バイア、ポント・フリオといった店は店頭でも安売りを仕掛けている。「消費者の日」は18日の午前0時から午後12時までの24時間が正式な時間帯だが、前倒しや延長を行う店もある。
 「消費者の日」は、国連の定めた「世界消費者の権利の日」を覚え、3月15日に設定された。この原型はハロウィン後の金曜日に行われ、クリスマス商戦に先鞭をつけると言われる「ブラック・フライデー」を模したものだ。
 ブラジルでの「消費者の日」は第2回目という事もあり、知名度も低いため、昨年実績で8億7200万レアルを売り上げた「ブラック・フライデー」には遠く及ばないが、参加した電商小売店は、第1四半期の小売販売を少しでも伸ばせる機会と期待している。(17、18日付エスタード紙、18日付G1サイトなどより)