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 サンパウロ州警察監察局が19日に発表したところによると、サンパウロ州内で今年、捜査中の警官によって殺害された人は157人に上るという。この数は昨年の第1四半期に記録した156人を既に超えていることになる。そのうちの73人はサンパウロ市で死亡しているというから、サンパウロ市ではほぼ1日に1人が警官によって殺されている計算になる。また、サンパウロ州での157人の内144人が軍警によるもので、うち17人が特別機動隊によるものだ。職務上のこととは言え、かなり大きなこの数字について、ジュリオ・セーザル・ネーヴェス監察官は「殺害しても警官が訴えられることが少ないためだ」と問題視している。
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 16日午後、大サンパウロ市圏グアルーリョスで、州立学校の数学教師エルナーニ・エウジェーニオ・フェレイラさん(42)が学校から帰宅しようとしたところを、同校の生徒と卒業生8人に取り囲まれ、殴る蹴るのリンチを受けた。8人のうち4人は既に補導されているが、警察によると、犯行の動機はエルナーニさんの学校での教育方針の厳しさにあったようだ。この学校では昨年末にも、退学させた生徒の報復を恐れた校長を軍警が護衛して帰宅させた前例があった。
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 タレント下院議員のチリリッカが13日、昨年の下院選でのCMでロベルト・カルロスとエラズモ・カルロスが2人で書いた曲「オ・ポルトン」を替え歌にして訴えられていた裁判で敗訴し、サンパウロ州地裁から賠償金を支払うよう命じられた。チリリッカはこのCMでロベルトの物真似を披露して人気を博し、サンパウロ州第2位の得票数で再選された。