連邦検察庁は、ラヴァ・ジャット作戦で疑惑をかけられている企業が2010年の選挙の際に、ラヴァ・ジャット疑惑の政治家や政党に「献金」として渡した資金が、ペトロブラスとの不正契約での賄賂でないかの調査を行う予定だと、23日付伯字紙が報じている。
検察庁が調査の対象とするのは、連邦最高裁が捜査開始を承認した政治家と彼らの所属する政党が選挙裁判所に提出した選挙キャンペーンの報告書で、総額6260万レアルの献金についての詳細が調査される。
まず、政党への献金だが、民主運動党(PMDB)への3280万レアル、労働者党(PT)への980万レアル、民主社会党(PSDB)への900万レアルがあげられている。PSDBへの献金は、セルジオ・ゲーラ元上議(14年死去)が、ペトロブラスの議会調査委員会(CPI)の委員だった09年に、CPIを目に見える収穫を得ないままで解散させるために請求したもので、パウロ・ロベルト・コスタ被告が報奨つきの供述の中で、2010年に同氏に支払われたはずと指摘していた。
さらに、少なくとも15人の政治家に対する計1億1千万レアルの献金も疑惑を持たれている。その15人の所属する政党の内訳は、進歩党(PP)8人、PT4人、PMDB2人、ブラジル社会党(PSB)1人となっている。
最も献金額が多いのはリンドベルグ・ファリアス上議(PT)の250万レアルで、ジュリオ・カマルゴ社ほか計6社からの献金とされている。同氏に関しては、PTからも980万レアルが渡ったと検察庁は見ている。次いで多いのは前官房長官のグレイシ・ホフマン上議(PT)の150万レアルで、OASとカマルゴ・コレアからの入金と見られている。
また、レナン・カリェイロス上院議長とエドゥアルド・クーニャ下院議長(共にPMDB)も、それぞれ16万レアル、50万レアルの献金が疑惑視されている。また、PMDBに関しては、選挙での献金の報告はないものの、ヴァルジール・ラウプ現党首がロンドニア州の同党支部で50万レアルを受け取った疑惑があり、それも調査対象となる。
また、大統領選に出馬していたが14年8月に飛行機事故で他界したエドゥアルド・カンポス氏(PSB)が10年のペルナンブッコ州知事選の際、OASとケイロス・ガルヴォンから受け取ったとされる88万レアルも調査の対象となる。
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