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デング熱=ワクチン承認求める動き=保健相も分析優先を依頼か

 アルトゥール・シオロ保健相が23日、サンパウロ市のブタンタン研究所が開発中の対デング熱ワクチンについて、同研究所からの要請が届き次第、国家衛生監督庁(Anvisa)にワクチン登録のための分析開始を求める意向を表明したと24日付フォーリャ紙が報じた。
 このことは、ジェラルド・アルキミンサンパウロ州知事(民主社会党・PSDB)が、デング熱対策として、ブタンタンで開発中のワクチンを承認するよう要請したいと発言したのを受けたものだ。サンパウロ州では既に19万6千人以上が感染し、昨年全体の75%にあたる67人の死者も出ている。
 ブタンタン研究所が開発中のワクチンは臨床試験の第2段階にある。ワクチンの承認は通常、より多くの被験者を用いた第3段階後に行われる。
 対デング熱ワクチンはサノフィー・パストゥール研究所でも開発中だが、こちらもまだ試験段階で3回の接種が必要なため、サンパウロ州政府は1回の接種でよいブタンタン研究所のワクチンの承認を望んでいる。アルキミン知事は先週、既に1万2千服の用意ができていることを確認している。
 Anvisaは同日午後、「例外的なワクチン利用の認可には申請受理の後に実験データの精査が必要」と述べる一方、現時点では同ワクチンの認可や、進行中の研究結果の分析は要請されていないと発表した。
 ブタンタン研究所のワクチン開発計画は13年に承認されており、現在は安全性を確かめる臨床試験第2段階にある。