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サンパウロ市=2月の殺人事件8%増加=強盗や強盗殺人などは減少

 サンパウロ州保安局が25日に発表した2月の犯罪白書によると、強盗事件はサンパウロ州もサンパウロ市も昨年同月比で減少したが、サンパウロ市の殺人事件は8・1%増と26日付伯字紙が報じた。
 サンパウロ州の強盗事件は5・54%減の2万5279件、サンパウロ市では5・9%減の1万3171件で、13年6月以降19カ月続いた増加後に2カ月連続の減少となった。盗まれたのは携帯電話13・87%、現金10・65%など。道路を歩行中の被害が約半数で、車を止めた時などを狙われた例も22・86%だった。
 殺人事件の方は、サンパウロ州が330件で昨年同月と同じ(犠牲者は356人で4・8%減)だったのに対し、サンパウロ市は93件で昨年同月比8・1%増、犠牲者も98人で3・2%増えた。
 殺人事件の犠牲者は90%が男性で、18%は犯罪組織間の抗争や麻薬売買、借金などが原因で殺されたという。年齢別では15~29歳が31・9%、30~34歳が16・6%で、若い男性で白人という条件の犠牲者が多かった。また、発生した場所は一般道が最も多くて58・7%を占め、関係者の家が16・3%を占めた。
 2月の犯罪発生数を昨年同月比で見た場合、サンパウロ市で増加したのは殺人事件のみで、強盗殺人は39・4%、武器や暴力を使った車の強盗は27・3%、駐停車中の車の盗難は14・1%減った。
 州保安局は、サンパウロ州の殺人事件発生率は10万人当たり9・86人、サンパウロ市は更に低い9・81人と、全国で唯一一桁だった事を強調。サンパウロ州全体の車の強盗は28・9%、車の盗難も15・1減少した事を受け、保険料引き下げを要求する意向も表明した。