政府が価格統制している医薬品が3月31日から平均5・5%値上りと同日付官報が報じた。対象は抗生物質など9千点以上で、値上げ幅は3段階に分けられる。類似薬が非常に多いものや薬草、ホメオパシー商品は対象外だ。
調整率が最も小さいのは癌や乾癬の治療薬や多動性障害(ADHD)の治療薬などで、5%値上がりする。
類似薬がある薬は2段階で調整され、呼吸器系疾患や尿路感染などに使われる抗生物質のアモクシリナ、胃炎や潰瘍の治療薬のオメプラゾルなどは7・7%、局部麻酔用のリドカイナや抗真菌剤のニスタチナなどは6・35%の調整となる。
なお、官報では3月31日から値上がりとしているが、薬局は在庫分は元の価格で売るところが多く、消費者が値上がりした事を実感するには3カ月程度かかるとの報道もあり、購入前の価格調査が勧められている。