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トルコ航空=サンパウロ州便モロッコに緊急着陸=爆破予告は誤りと判明

 3月30日午前9時55分(トルコ時間、ブラジリア時間は同3時55分)に256人の乗客を乗せて離陸したイスタンブール発、サンパウロ州グアルーリョス空港行きのトルコ航空TK15便で、トイレから〃bomba(爆弾)〃と書かれた半券が見つかり、モロッコのカサブランカ空港に緊急着陸したと3月31日付伯字各紙が報じている。
 乗客を一旦降ろし、空港保安チームが機内を捜索したが異常は見られなかったため、同機は再びグアルーリョス空港に向かった。到着は定刻の30日午後4時55分から4時間45分遅れ、午後9時40分だった。
 トルコ航空は爆破予告の疑われる状況下での緊急着陸は規程通りとし、同社副社長のアリ・ギャチ氏が「爆破予告を受けたと判断し、航路を変更した」と同社広報を通じて発表した。
 グアルーリョス空港の到着ロビーでは、同機搭乗のレバノン人の婚約者アーマッド・ジャラーさん(21)を落ち着かない様子で待つジェシカ・ロベルタ・アキーノさん(18)の姿があった。「爆破予告を知りショックを受けた。彼とは離れていても毎日10時間話していた。最後に話したのは1日以上前で、本当に心配」と語っていたジェシカさんは、2カ月ぶりに会う婚約者の無事な姿に大粒の涙をこぼし、かたく抱き合った。
 機長はアナウンスで、緊急着陸の目的を「技術的な理由」によるものだとだけ説明し、乗客に混乱は無かった。
 「モロッコの空港に降りたときは警官や消防、探知犬に取り囲まれ、まるで戦争のようだった」と調査員のアラン・レボラートさん(27)は語った。