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松村会長(前列左)ら新役員の皆さん
松村会長(前列左)ら新役員の皆さん

鹿児島総会=会長交代、松村滋樹氏に=役員の世代若返り図る

 鹿児島県人会は先月22日に文協ビルの県連会議室で定期総会を行い、25人が出席した。2007年から4期8年務めた園田昭憲会長が勇退し、単一シャッパで松村滋樹さん(72)に交代した。
 先立って臨時総会があり、定款改正が承認された。総会召集通知は10日前まで、副会長の序列は年齢順といった変更があった。全く記述のなかった選挙に関する規定も追加された。
 園田氏は「30年以上前のものを、現代に準ずる内容に変える事ができた。これで安心して退任できる」と晴れやかにあいさつした。
 新会長の松村さんは1942年、枕崎市生まれ。鹿児島大学農学部を卒業後、66年にサンパウロ州イビウナに移住し、養鶏などに携わった。現在は同州ジアデーマ在住で、役員として15年前から県人会活動に関わっている。
 今回の改選で、長年副会長だった山下譲二氏が外れるなど、役員が刷新された。「20代の理事も加わり、若返りを進める。謙虚にして驕らず、利他の心を持って不撓不屈に取り組む」と新会長は抱負を述べた。
 昨年6月にパカエンブー区の会館を売却して以来、新会館の場所が決まっていない。東洋街のみならずサウーデ、ヴィラ・マリアーナなど100カ所以上の候補地を視察したが、決定には至らず。新体制に引き継がれた。
 14年度の決算は収入9万9887・81レ、支出7万5455・81レ。15年度予算は収支共に、15万6千レで承認された(会館引越しに関わる経費は別口座で管理)。新役員は次の通り(敬称略)。
 【会長】松村滋樹【副会長】大羽豪三(第一)、有村モアシール則昭(第二)、内村カチア明美(第三)【書記】上園シンチア理恵【会計】中原田ルイス・ジュニオール(第一)、山下アルナルド寛文(第二)


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 20代の理事も誕生し、若返りを図った鹿児島県人会。新たな取り組みとして、外注でサイト運営にも力を入れることになったようだ。園田昭憲前会長の発案によるもので、今後の方針などは新役員に一任された。かつては元留学・研修生により管理・運営されたが、自然消滅していたという。国内での活動強化、母県への情報発信を目的とし、再出発したいところ。世代交代も必要だが、時代に応じてIT化(情報技術化)することも大切か。