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サンパウロ市=美術館博物館入場者数更新=常設展示の充実が課題も

 昨年のサンパウロ市の10大美術館、博物館の総入場者数が初めて300万人を突破したと4日付エスタード紙が報じている。
 入場者数1位は、テレビシリーズ「カステロ・ラ・チ・ブン」の展示で多くの入場者を集めた、映像と音の美術館(MIS)で、2位は常に学校の遠足で賑わうカタヴェント博物館、3位はロン・ミュエック展で成功を収めたピナコテッカ(州立絵画館)と続く。4位はサッカー博物館で、5位はポルトガル語博物館で、絵葉書などにもなっている観光名所のMASP(サンパウロ美術館)は6位だった。
 14年の記録が良すぎたため、今年の記録更新は困難になった。今年は強力な展示は企画されておらず、文化方面への予算もカットされている。ここ数年は1千万レアルの予算が付いていたが、今年の予算は260万レアルに過ぎない。サンパウロ市観光局は各美術館に向けて「今こそ各美術館、博物館は常設展を充実させ、観光客に頼るのではなく、サンパウロ市民を呼ぶ工夫をすべき」とした。
 これは2位に入ったカタヴェント博物館が実践していることで、同館は期間展示に頼らず、幼年者や青少年に魅力的な展示を常設している。
 3位となったピナコテッカも、質が良く、多彩な展示と様々な企画展で客を集めている。