【既報関連】サンパウロ市の商店では5日から全市共通のレジ袋の使用が義務付けられ、警告や罰金の適用も始まった。新レジ袋は、今年1月に60日以内に統一規格のものを採用すると決められたもので、適応期間を90日間に延長した後に全面実施となったが、各所で混乱が見られたと6、7日付伯字紙が報じている。
統一規格のレジ袋導入は、11年に裁可された通常のプラスチック製のレジ袋廃止条例発効のためにとられた措置だ。同条例にはプラスチック業界などからの反対が出たため、分解が早い植物繊維製のレジ袋を導入する事で、環境保護と顧客の利便の両面を満たす。
新レジ袋は従来のレジ袋より40%大きい48×55センチで、10キロまでの重さに耐える。袋の色は緑と灰色で、緑は紙やプラスチック、ガラスなどの再生可能な資源ゴミ用、灰色は生ゴミやトイレットペーパー、紙おむつなどのゴミ処理場行きのゴミ用だ。
規格以外のレジ袋を使用した店は500~200万レアルの罰金適用を受けるが、緑の袋に生ゴミなどを入れて捨てた消費者も50~500レアルの罰金の対象となる。生ゴミなどは灰色の袋か市販のゴミ袋など、環境に配慮したものに入れて捨てる必要がある。
商店や消費者への警告や罰金適用は監視官による摘発と市民からの通報によって行われ、ゴミの分別回収が行われていないペルスやパレリェイロスなど11地区の消費者は罰金の対象外となる。
新レジ袋を無料とするか否かは店毎で、8~10センターボを徴収する店が多いようだ。新レジ袋を使いたくない人は、段ポール箱や持参した買い物袋も利用出来る。