ホーム | 日系社会ニュース | 在聖総領事館=経済班・坪井領事が帰国=後任は厚生省の蛭子英稔氏
坪井領事(左)と後任の蛭子領事
坪井領事(左)と後任の蛭子領事

在聖総領事館=経済班・坪井領事が帰国=後任は厚生省の蛭子英稔氏

 厚生労働省国際年金課からの出向で、2012年1月から在聖総領事館に勤務していた坪井俊宣領事(42、神奈川)が任期を終え帰国した。先月31日、後任の蛭子英稔領事(40、兵庫)と共に交代あいさつに来社した。
 12年3月に発効した日伯社会保障協定に関し坪井領事は、「保険料の二重払いが縮減され、企業などの負担も軽減したのでは」と報告した。領事業務出張サービスにも同行し、「年金関連の問い合わせにも対応し、各地域で手助けできた」と振り返った。
 後任の蛭子領事は3月30日付けで着任。富山医科薬科大学薬学部を卒業し、厚生労働省の麻薬取締部に所属していた。密輸防止業務などにあたっていたため短期出張はあったが、本格的な国外赴任は初めてという。
 「日本企業の進出支援などに貢献したい。ただ初めてのブラジルで、右も左もわからないので、これから求められる役割を見つけていきたい」と抱負を述べた。


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 趣味が野球という坪井俊宣領事は、毎週のように親子で白球を追いかけていたとか。コロニア野球界を通じた繋がりが、何よりの財産になったと喜んでいた。離伯前日の5日もサンパウロ州奥地での試合に臨み、ブラジル滞在を満喫。来社時には「帰りのバスに乗れなかったら、飛行機は間に合わないかも」と笑っていたが、「帰国したくない」のが本音だった?